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色鉛筆の時間(褪色について) [おぼえがき]

今回ちょっと番外編です。

ワタシのスケッチは、おおむね
鉛筆での線描→色鉛筆で描き込み→水彩で仕上げ
という手順で描かれています。

その色鉛筆ですが、現在150本ほどあります。
学生時代に、トンボ「色辞典」シリーズ全90色を購入、あとはばら売りのを買い足してきたものです。

2年ほど前、ヒマにまかせて(笑)色鉛筆のカラーチャートを作っていました。→こちら

カモの色見本ではありません.jpg


そのカラーチャートですが、実際には屋外での制作が多いため、あまり使うこともなかったんです(^^;
それで、部屋に出しっぱなしにしてましたが・・・あらためて見てみると、何かおかしい。

かなりの色が、2年の間に褪色してしまっていたのです。
画像では分かりにくいかと思いますが、各色左上に、比較のために新しく塗ってあります。

「色辞典」の、特に淡いトーンの色が、ほぼ全滅といっていいほど褪色しちゃってます。
とはいえ、もともと淡色や赤、黄、紫、一部の青といった色相は褪色しやすいので、他のメーカーのものと比較しなければ、なんとも言いがたいところもあります。

たまたまあった、同一色(買っちゃってる・・・^^;)の見本。

海霧の色?.jpg

T=トンボ「色辞典」、H=ホルベインアーチスト色鉛筆
ちなみに、ホルベインのSEA FOGの耐光性記号は**(変化しない色)。
「色辞典」のSEA FOGは、紫がすっとんじゃってるのがわかります。

どんな色材でも、光に長時間当たれば、褪色するのは仕方ないです。
とはいえ、ワタシのスケッチは、数年間保存してから絵の素材になったり、時に展示したりもする作品。
ちゃんと褪色しにくい色材を選ばなきゃ、と今さらながら再確認しました。

「色辞典」がダメ、と言っているわけではないんですよ。
安価だし、色名の付け方も面白いし、手軽にたくさんの色に触れるきっかけとしては、非常にいい色鉛筆だと思います。
色組みは変わっているようですが、ロングセラーなのもうなずけます。
ただし、高価な専門家用の画材には、それ相応の実力があるってことなんですね。


そんなわけで、春までに、色鉛筆の大リストラをすることになりそうです。

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コメント 11

luces

心をこめた作品ですから、ずっと出来上がりの状態でいて欲しいですね。
これだけの数を入れ替えするとなると、相当の時間と出費がかかりそう。

by luces (2011-01-24 08:58) 

olive

そうなんだよね〜、色鉛筆はどうしても褪色しやすいのよね。
色辞典は私も持ってるけど、こんなに弱いとは知らなかったわ。
ちょっと高いけど、ファーバーカステルなんかいかが?
私は結構愛用してます。耐光性はどうなのかわからないけど。
by olive (2011-01-24 09:14) 

gwan3

カラーチャートだけで作品になりそうですね。
きれい^^
色鉛筆はどうしても色数がふえますね。
by gwan3 (2011-01-24 10:59) 

miyomiyo

伏せってたっつー割には活発なアップですナ~。

#d7d7d7(?)なんてWEBとかモニターぢゃ見分けられん色やんけ~。
って、そもそも色っつーのは褪色を免れられんと思うです。
おぢさんが天空~で使ってるグレースケールでさえ寿命1年と言われてる現状です。
とか言いながら使わない時は光の入らない黒い袋に入れて褪色を免れよーと、珍しくマメなことしてたりもします。
褪色の影響を受けないよーにカラーチャートをデジカメで残しとくっつーのはいかんのでしょーか。
色鉛筆を大リストラ?
羽振りがえーですナー。
っつーコトはリストラされた色鉛筆って食せるんですナ。ヨカッタ
ぜしぜし天日で干してみてくらさい。

by miyomiyo (2011-01-24 20:46) 

北海 熊五郎

こんばんは
 うちの会社のカラーデザイナーに爪のアカでも飲ませたいです。

by 北海 熊五郎 (2011-01-25 22:17) 

しろのぽ

lucesさん

スケッチは記録だったり表現だったり、いろんな要素があります。
いずれにしても、あとから見てもちゃんとわかるように残っていてほしいですよね。
褪色のひどかった色鉛筆を抜き出しましたが、30本はあるな・・・(^^;
よく使うものから、ちょっとずつ買い替えることにします。


oliveさん

水彩も、色によっては見事にすっとんじゃうから、油断ならないですよね(^^;
色辞典は、描画材料というよりは筆記用具の性格だと思います。
ファーバーカステルは、結構持ってますよ。色味がなかなか面白いです。
今回試した中では、ごく一部わずかに褪色がありましたが、やはり強いです。
耐光性は、顔料の性質にもよるので、カタログとにらめっこですね・・・。


gwan3さん

このほかにアクリル絵具のもあって、並べておくとなかなかいい眺めです。
基本的に混色できない、色鉛筆やパステルみたいな画材は、どうしても数が増えますね。
でも、たくさん色が並んでるのって、どうしてあんなに見てて楽しいんでしょうか(笑)


miyomiyoさん

伏せってたから活発なアップともいいます。
平日は通勤時間が長くて、記事がなかなか書けないのぢゃorz
その色の表現、最初は文字化けかと思ったのはナイショです。
グレースケールって、標準反射板のことかナー。
実は露出にかなり気を遣ってると見た。(トーゼンって言われそうです)
カラーチャートをデジカメで撮っても、色の見分けがつかんくなると思うです。
それくらい、肉眼だとわずかな色の違いもわかるです。
大リストラゆーても、入れ替えるだけの資力がイマイチ足りてませんorz
当面は干し網行きを免れる色鉛筆も多いことでしょう。(って干すんか!?)


北海 熊五郎さん

えー、でもまさか、2年で褪色しちゃうわけでもないでしょ(笑)
熊五郎さんとこの商品がカラフルになったら・・・いや、結構楽しい世の中かもしんないぞ。
爪の垢送るからやってもらってみてー(笑)
by しろのぽ (2011-01-25 23:09) 

miyomiyo

自分はそーゆートーゼンっつー使い方とか考え方は持ち合わせてないナー。
んなにカラーマネージメントに気を遣ってシマでシマでシマなんぢゃロ~、くらいに思われてると思っとります。(笑)
ちなみにリストラされた色鉛筆は干さんでも、何かしながら舐めたり囓ったりすれば何かの足しになるかとも思うです。

by miyomiyo (2011-01-26 12:08) 

風子

カラーチャートを見て感心。^^
色鉛筆が褪色する?
へぇ~知らなかった。
本職の方は凄いですね~(-ω-)
早めに対策考えないといけませんね。
書き込むのが恥ずかしいです。(´∀`;)ノ
by 風子 (2011-01-28 15:50) 

しろのぽ

再びふちゅーのおぢさん

え、じゃー標準反射板は何に使ってるんだか・・・
最初、色鉛筆を何か奇妙なことに使ってるのかと思ったのはナイショです。
デジタル画像にしてネットにアップしちゃった時点で、カラーマネジメントも何もないわけですケロorz
鉛筆かじるのは、子供のころにやってた(爆)んですが、特に何かの足しになったとも思わないので、今さらやる気にもちょっとなんないです。ッテソコ


風子さん

カラーチャートは、一度えいやっと作っちゃうと、あとは買い足したのを足していけばいいです。
結構役に立ちますよ。
色材ってどうしても褪色しちゃいますね。
古い絵画作品など、描かれた当時とは印象が全く変わってるのに、美しいなーと思って見ているという・・・(^^;
せめて、カタログの中から、耐光性の強いものをチョイスするしかなさそうです。
ちなみに、絵は本職ではないのですー。おはずかしい(^^;;;
by しろのぽ (2011-01-28 22:40) 

e-g-g

色はすべからく褪せる、ですね。
色鉛筆はあまり使いませんので、
(その割には、ずいぶんと持っている、、、
 で、カラーチャートも作ってる、、、)
なんとも言えませんが、見るからに褪せそうな色もありますね。

仕事のほうでは、やはり印刷インクの褪せが気になります。
店頭に並んだパッケージなど、どんどん褪せますから。
by e-g-g (2011-01-31 17:15) 

しろのぽ

e-g-gさん

これを機に色々な画材のパンフを集めてみました。
専門家用の画材だと、耐久性にはかなり配慮されているようですが、使い方によって褪せるのは仕方ないんですね。
色鉛筆、そんなに使うわけじゃなくても、たくさん買っちゃいます(笑)
カラーチャートは、作る時が一番楽しいかも。
あ、デザインを本業にされているんですよね?
色が褪せやすいか褪せないかも、商品の色彩を決めるときには大事なんでしょうね。
by しろのぽ (2011-01-31 23:06) 

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